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今月の熊G 2026年5月

  • piyo-kamakura
  • 5月13日
  • 読了時間: 3分

先週土曜日は毎年恒例のピヨ交流会だった。天気にも恵まれ、峯山に散歩に行ったグループは森の澄んだ空気の中で思いおもいにおにぎりを食べ、木々の間を走り回って楽しんでいた。

その峯山でおもしろい出来事があった。2歳児クラスの男の子が1mくらいにカットされた太い竹を抱えてよろよろ歩いていた。何を思ったか、それを大きなシイの木の幹に目の高さで押し付けた。そして手を離したので、見ていた熊Gは竹が転がるぞと思ったら、なんと竹は子どもが離れても幹に押し付けられたままでじっとしてる。近くで見ていた大人たちはびっくり。本人も意外な様子。そりゃそうだ。だって長さ1m、大人の脚くらいの太さの竹がセミみたいにくっついているんだから。不思議そうな顔でその子はそれを取ると、ちょっとずれたあたりにまた押し付けた。そしたらまたくっついた。ええー!なんでー?熊Gはその竹とシイの木をしげしげと見てみたけど、何の変哲もない竹と木。その子はさらに幹の裏側でも押し付けてみたけど今度は落っこちた。でもその子は思ったろうね、竹は木にくっつくものだって。

こんな経験は実際にやってみなければ得られない。いや、やってみてもめったに得られない。人間の予想を裏切る自然の意外性を感じた出来事だった。

森は地面の起伏や木々の枝ぶりや草の茂りかたなどがどんどん変化し、思いがけない空間を生み出す。建物や公園みたいに人が使うように設計されていないから人間の方が臨機応変に対処しなければならない。だから自然環境の中で遊ぶことで子どもの脳細胞の発達が促される。

「地域の遊べる野山の減少から園庭の起伏を重視し、自由に登ったり掘り返したり水を流して遊べるようトラック数台分の土を盛った築山を設ける等、意図的に環境を整えている。」

これはさくら・さくらんぼ保育を研究しているある大学の先生の論文からの引用である。園庭に築山があるのは野山がない都市化されたエリアにある園だけの話ではない。この保育をしている園はどこも築山を作っている。それは総本山であるさくらんぼ保育園がそうだからだ。

広い関東平野の真ん中、埼玉県深谷市にあるさくらんぼ保育園は見渡す限り真っ平らの農業地帯にあって土地に起伏がほとんどない。だからわざわざ園庭に築山を作っているのだ。屋根くらいまであるとても大きな山だ。でもそれは自然ではない。ただの土の盛り上がりで何の意外性もない。公園の遊具と変わりない。

鎌倉には開発から守られている山や緑地がたくさんある。子どもが崖登りする崖もあちこちにある。崖には太いツルが垂れ下がっていたり根っこが張り出していたりして子どもはそれを手がかりにして登る。どこをつかんでどこに足を置いて、と身体の使い方を考えながら登っていく。先に登った友達のやり方を見て真似をする。崖の途中で身動きが取れなくなって泣きだす子もいる。それを見ていると今まさに身体と心が育っている感じがする。

熊Gには夢がある。自然環境を活かして身体と心を育てるピヨピヨ保育をこの地域じゅうの保育園に広めたい。名付けて「湘南の保育」構想。今はまだピヨも埼玉発祥のさくら・さくらんぼ保育から学ばなければいけないことがたくさんあるが、埼玉と違って山も海もあるこの地域だからできる保育を確立して、それを鎌倉と近隣の街に広げていく。子育てするならあのあたりがいいらしいよと言われるエリアになって子どもが増えていってほしい。

峯山には手入れをしてくれているボランティア団体がいくつかあって、その人たちのおかげで子どもが安心して遊べる環境が整えられている。でもあまりやり過ぎないでほしいね。自然のワイルドさが子どもを育ててくれるから。

それより我が家の裏山の木を切ってよ。ぼうぼうで困ってます。

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